展示趣旨:
大阪の人に親しまれている大和川。この大和川が、江戸時代に付け替えられた人工の川だということをご存知でしょうか。付け替えまでの大和川は、柏原市役所の前からまっすぐ北に向かって流れ、その先で何本もの川に分かれて、北または北西に向かって流れて淀川に注いでいたのです。しかし、繰り返される洪水の被害を防ぐために、柏原市役所の前から大阪湾に向かって西へと流れを付け替えたのです。
その大和川が付け替えられたのが宝永元年(1704)のことです。ですから、今年は付け替えから300周年ということになります。そこで、柏原市立歴史資料館では、大和川に関連する企画展を3回連続で、12月まで開催することにしました。
まず第一回めは「絵図に描かれた大和川」と題して、大和川を描いた絵図を展示しています。付け替え前の大和川、付け替え工事と大和川、付け替え後の大和川を比較することによって、大和川がどのように変遷していったのかを理解していただきたいと思います。また、その背後にある洪水に苦しむ人々、付け替え工事に関わった人々、付け替え後に苦労することになった人々のことについても考えていただきたいと思います。
引き続き、当館では下記のような企画展を計画しています。この機会に、みなさんも身近な大和川について考えてみませんか。- 大和川付け替え300周年記念企画展 II「大和川を掘る」/2004.7.10〜2004.8.29/発掘調査結果からみた新旧大和川についての展示です。
- 大和川付け替え300周年記念企画展 III「つけかえから300年」/2004.9.22〜2004.12.5/大和川の付け替え工事はどのように行われたのかについての展示です。
※タイトル、内容、日程は予定ですので、詳しくは当館へご確認ください。(以上、案内チラシより引用)